バブル世代の嫉妬に困惑する


未だに居るバブルの残党とその子達

特にフィリピン不動産扱い者にへの対応は疲れるのだ。

管理職のホンネ「頼りたい年上部下、処刑したいバブル社員」

PRESIDENT 2014年2月17日号
溝上憲文=構成 photolibrary=写真

大量採用されたバブル世代を追い越し、40歳前後の世代が上司になるケースが増えている。4人の氷河期管理職が年上部下について本音で語る。

斜にかまえた「評論家」はいらない

【製薬】うちでは課長になる人は一番早くて32歳。平均でも38歳ぐらいだ。当然、40歳を過ぎてもなれない人も多く、年下の上司、年上の部下というのは全然珍しくない。上司としては年下、年上に関係なく評価している。何より結果が大事だが、その結果もどのように達成したのかというプロセスを見ている。

たとえば、年上の部下が、焦るあまり周りに嫌な思いをさせるような状況をつくって出した結果であれば、改善するように指導するけど、なかにはどこ吹く風で全然意に介さない困った人もいるよ。

【消費財】いるいる。周りの空気に関係なく強引に仕事を進める人が少なくない。40代になると、結局自分の地位を守るためだけに進めて、部下をつぶしてしまう。

【製薬】部下をつぶした場合、その裏をとるために情報を集めて、こういうやり方はやめてくださいと指導する。それでも改善せず、悪態をつくことが続くと、人事を通して処分してもらうこともある。上司の言うことを聞けということもあるが、会社や組織のルールを守れないのなら、処分を下すことを躊躇しないね。個人的にはその軸がぶれたら管理職失格だと思っている。

【広告】バブル社員の中には、プライドだけは高くて嫉妬する人が多いわね。とくに年下の上司の前ではプライドをむき出しにする。それでいて、私みたいな年下女が出世で追い抜いて自分の上司になったりすると、フレックスタイムをよいことに、ほとんど顔を合わさないようにしたりとか(笑)。最低限の仕事はするけど、ほとんど出社拒否状態の情けない人もいるわ。

【金融】管理職になれなくて年下の上司に嫉妬して逆らう人というのは、どうして自分とその人が逆転したかということをまったく理解していない。それでいて高い給与をもらっているから、言いたいことばかり言ってくる。

【広告】わかるわかる。40代後半にもなると、どこかひねくれて斜にかまえる人がいるけど、私はそういう態度が大嫌い。評論家気取りでいろいろ分析はしても、実際は現場で仕事をしている人間をけなしてばかりいて、仕事に対する熱意が感じられないの。うちは部下なしの名ばかり管理職でもそこそこいい給与をもらい、しかもある程度までは年収が上がっていく仕組みになっているからよけいに質が悪い。もう正直、いい加減にしてくれという感じよね。

バブル世代の嫉妬に困惑する

【製薬】うちの40代に共通する厄介な点は「自分の縄張りを守ろうとする」ことだ。この仕事は俺しかできないんだとか、上司にアピールを一生懸命する。何かの処理をしなければいけないとなった場合、しゃしゃり出てきて「この件は私が上に報告するから」と言って、何を報告するのか一切開示しない。

【消費財】確かにそういう人は自分の身の回りにもたくさんいる。変なプライドというか、確信のない自信だけをひけらかす人がいる。

【広告】年を重ねると能力がなくてもやたらと自分のポジションや存在価値を求めるようになる。年次が高くなるとだんだん存在価値が薄れていくという危機感を持ってるみたいで、その裏返しのようね。その人たちが人に教えるということは、自分の財産を削り取って相手に渡すという感覚になりがち。むしろ教えたくないという気持ちを生存本能みたいな形で持っている。こういう人たちは、フォロワーとして活躍してくださいと言っても、本気で教えようとはしないし、教育係としての成果も期待できないと思うわね。

【金融】うちは40代の社員層が膨れ上がり、10年後にほとんどが50歳を超えることになるので、なんとかしようということで会社として50歳役職定年を設けたんだ。つまり50歳までに部長になれなければポストオフされる。そうなると課長就任から部長になるまでは通例だと間の次長を含めて10年かかる。40代前半に課長になっていないと部長になるかならないかはギリギリ。40代半ばで課長になるともう部長にはなれない。

そこで何が起こったかというと、部長になれるかもしれない40代の課長層の間で熾烈な足の引っ張り合いが始まった。本当にまいったよ。いい意味での競争ならいいんだが、横の連携やコミュニケーションがなくなり、人間関係はギクシャクしてくる。自分だけ手柄を立てようとするあまり、ライバルの仕事ぶりを批判する。40代の嫉妬はすごいと改めて思ったよ。

【製薬】40代でも自分の能力を超えて、俺はまだまだ上にいけると思っている自信過剰タイプと、自分は管理職向きではないと自覚して、上司をフォローしてくれる人もいる。そういう人は部下の面倒もちゃんと見ているし、年下の上司に対しても「あまり、りきまないでやってください」と適切なアドバイスをしてくれる。正直、非常に使いやすいよ。

【広告】一度課長を経験し、降格された部下がいるけど、彼自身、自分は管理職に向いていないと自覚している人だったわ。一担当者であればちゃんと営業成績も挙げられるし、今のままが居心地がいいと言ってた。とはいえ課長の苦労はちゃんと知っているから、課長を支えながら、自分の身の丈に合ったところでやっていこうという姿勢だし、こちらとしても助かってる。

【消費財】ちょっと前の管理職研修で顔を合わせた人たち全員に年上の部下がいた。どう接しているかを聞いたら、全員の共通の答えは、まずは「立てる」こと、そしてうまく「頼る」ことだと言っていた。年上の部下に「わからないのであなたに教えてほしい」と素直に言えば、お互いに気持ちよく仕事ができると。多くの人がそれをきっかけに「こうしたほうがいいよ」とか「今、これをやっています」と逐一情報をくれるようになったと言っていたよ。

常に新しいことを学ぶ姿勢を持てるか

【金融】もちろんバブル世代の40代が全員使えないということはない。多くの人がそれなりの経験を持っているし、大事なのは、その人がいかに新しいことにキャッチアップしているかという姿をちゃんと見せているかどうかだと思う。成功体験にあぐらをかいて、経験を自慢そうに語る人はダメだが、若手よりスピードは遅いが新しいことにちゃんとチャレンジしている人のほうが昔の経験に加えて、若手にも何か味のある話ができると思う。

とにかく、自分は年をとったから学ばなくてもよいというわけでは全然ない。40代に限らず、30代、50代であっても社会人なら常に新しいものについての勉強をしなければいけないはず。今まではなんとなく40代半ばを過ぎたから勉強しなくてもいいという気持ちでいたとしても、勉強や学び直しをすれば結構居場所は見つかると思う。

【消費財】確かにそう。40代の部下でも頼りがいがあるのは、自分はここで頭打ちだからと諦めないで、その人なりに一生懸命に新しい技術や知識を習得しようとしている人。課長補佐であっても、課長補佐なりの伸び方があるし、変化に対してチャレンジする姿勢を持ち続けていると、若い人たちにとっても「あの人があそこまでやっているんだ」と刺激を与えるかもしれない。あの人の話を聞いてみたいという若手なんかが出てきたりすれば、上司としても非常にありがたい存在になる。どんな状況下でも一生勉強しつづけるという気持ちは本当に大切だと思う。

【製薬】やはり一番大事なのは本人に危機感を持たせることだよ。それをやってあげるのが年下上司の最大の役割だと思っている。相手のプライドは尊重しつつも、今のままのやり方をやっていたら、あなたの居場所がなくなりますとはっきり言う。本人が気づいて危機感を持てば自分なりに考えて、それなりの行動をとるだろう。それでも変わらなければアウト。そのときは厳しい評価を下してもいいと思うね。

http://president.jp/articles/-/13316

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